零下の大晦日──宗谷岬で迎える新年ツーリング
目次
「行ってみたい!」と思ったあなたへ贈る“生還率100%”準備マニュアル
-17 ℃の空気を切り裂き、吹きすさぶ海風の中で迎えるカウントダウン。
その達成感は、真冬の宗谷岬でしか味わえません。
でも――準備を間違えれば“冒険”は一瞬で“遭難”に変わります。

やっぱり、冬の宗谷岬ツーリングはバイカーの夢ですよねー
1. 宗谷岬の冬を数字でイメージ
指標 | 12月末〜1月上旬 | 覚悟ポイント |
---|---|---|
平均気温 | -4.5 ℃ | 日中でもプラスにならない |
最低気温(観測) | -17 ℃前後 | 電熱+断熱の二段構え必須 |
平均風速 | 8 m/s | 体感温度はさらに−10 ℃近く |
暴風雪実績 | 風速27 m/s(2012年) | ホワイトアウトで全線通行止め例あり |
結論: 気温より“風”が敵。防風と発熱の両立が鍵です。
2. ライダー装備 - 三種の神器+α



とりあえず、何がいるのかまとめてみました
★ 電熱ウェア一式
- 12 V車体直結モデルを推奨。バッテリー上がりを防ぐため電圧計も追加。
- 5 Vモバイル式は走行風で冷えやすく、予備に回す程度で考えましょう。
★ スパイク(スノー)タイヤ
- 定番は IRC IX-09W にカップピン増し打ち。業者作成で前後約5万円。
- 早めに製作→半年“寝かせ”でピン抜け防止が玄人のコツ。



自作している方が多いらしいが、、自作は難しいので一旦パス
★ ハンドル周りの防寒
- グリップヒーター+ハンドルカバーで指先の感覚を確保。
- ヘルメットにはシールド曇り止め+スカートを装着。
☆ 追加で考えている装備
アイテム | 効果 |
---|---|
バラクラバ替え×2 | 濡れたら即交換。顔が凍りません。 |
低温対応モバイルバッテリー | 氷点下で容量-50%をカバー |
レイン用フロントスポイラー | 風除け+雪付着防止 |
3. バイク側のアップデート
- スクリーン延長
- 体感温度が2〜3 ℃改善。
- 予備ヒューズとレギュレーター
- 電熱装備による過負荷対策。
- 積載は“低く・前寄り”が鉄則
- サイドバッグ中心に重い物を配置し、横風で振られない重心を作る。
4. ルート&フェリー計画
区間 | ポイント | 注意 |
---|---|---|
本州→北海道フェリー | 舞鶴-小樽 / 大洗-苫小牧 ほか | 年末便は早期満席+欠航リスク。復路も余裕日程で予約。 |
道央→稚内 | 国道40号 | 風速20 m/s予報で“計画停滞”が吉。 |
稚内→宗谷岬 | 約30 km | 氷点下+海風直撃。夜間走行は避ける。 |
裏技: フェリー欠航時に備え、JR宗谷線と高速バスの時刻表スクショをスマホに保存。
5. 元旦営業の“命綱”リスト
- 宗谷岬 SS(安田石油店)
- 12/31 8:00-15:00、1/1 5:00-11:00営業 map.idemitsu.com
- 稚内周辺コンビニ:元旦深夜は閉店多め、17時以降は要注意。
- 稚内温泉「童夢」:元旦12:00から営業。凍えた身体と装備を解凍できます。



一応、出発前に絶対に確認するのは必須
6. 宿泊&キャンプ
スタイル | 必携ギア | メモ |
---|---|---|
ホテル泊 | 早期予約+バイク屋根下確保 | 直前はほぼ満室 |
テント泊 | −15 ℃対応シュラフ、スノーペグ、四角テント推奨 | 結露凍結でポールが割れやすい |
車中泊サポート | 地元ライダーと相乗りも | SNSで「年越し宗谷」タグ検索 |
テント派へ: ガイロープは凍って縮むので+10 cmで張ると朝も外しやすい。
7. 緊急時の“命を守る”3チェック
- 気象アプリを2系統(気象庁+民間)で確認。警報が出たら即停滞。
- ホイッスル&ライトフラッシャーを胸ポケットに。ホワイトアウトで車に気付いてもらう最後の手段。
- 衛星通信 or 低温対応モバイル Wi-Fi。氷点下でスマホ単体は突然落ちるため、位置共有が切れないよう外部電源必須。
8. 旅を“思い出”にする+αアイデア
- 宗谷岬モニュメント前で年越しカウントダウン:0:00 ジャンプ写真が定番。
- 日本最北マクドナルドで“ソフトクリーム初詣”:意外に行列ができる人気イベント。
- 初日の出スポットはノシャップ岬:日の出時刻は 7:20 前後、風を背にできる南向きがおすすめ。
まとめ - 3つの約束
- 電熱・防風・スパイクの“三種の神器”をケチらない。
- 風速20 m/s超え=停滞。勇気ある撤退が生還への近道。
- 燃料・食料・情報は“前日夕方までに”確保。
またいい情報を仕入れたら記事をあげようと思いますーーー!
それでは――北の果てで会いましょう! 笑